介護職員初任者研修は、介護の入り口となる研修です。そのため、初任者研修を取得したいと考えている方の中には、そもそも資格の取得自体が初めてだという方もいらっしゃるでしょう。このような方は、スクールの選び方から迷ってしまうかもしれませんね。スクールを選ぶときは、通い続けられるということが1番大切です。そのため、自分の職場や家の近くにあるスクールを選ぶのがオススメです。
スクーリングとは、直接スクールに行って、先生と対面で学ぶという形です。一方、通信教育では、教材を用いて教科書で学習したり、オンラインの動画を見ながら学習したりするなどの選択肢があります。通信教育のメリットは、時間に融通がきくところですが、1部の授業はスクーリング限定となっています。これは、人間の体を扱うので、現場で理解した方が良いこともあるからです。
介護職員初任者研修の学習するカリキュラムには、「職務の理解」という項目があり、6時間が割かれています。ここでは、介護の職務がどのようなものであるかを理解し、介護職員として仕事をしていく基本を作ります。介護は、利用者の方の生活に密着したものですが、プライバシーの配慮や、人体の理解などが必要になります。
介護を必要としている方は、歳をとって老化や認知症等に直面している方が多いです。このような方々と接し、サポートしていくためには、老化や認知症についてよく理解している必要があります。また、若い方でも、障害のために身体の自由が利かず、介護施設を利用する方もいらっしゃいます。
介護を行う上で大切な事は、何かができない状態にある利用者の方の尊厳を保ったまま、生活のサポートを行うということです。もともとできていたことができなくなっている方々は、自信をうしなっている方もいらっしゃいます。このような状態で、尊厳を保って自立支援を行うことが大切なのです。
介護は、介護施設が単体で存在するものではなく、地域の福祉サービスや医療機関との連携のもとに行われるものです。これを有意義に行い、有機的な連携をするためには、介護や福祉のサービスについて理解しておく必要があります。また、地域の医療についても仕組みを理解しておくことが重要です。
初任者研修の学習内容の中で、最も時間が割かれているのが「こころとからだのしくみと生活支援技術」です。合計で75時間をこの学習に当てています。介護を行うにあたって、利用者の体の仕組みや、心の仕組みについて学んでおくことで、利用者の方に不安を与えず、安全にサポートすることができるようになります。